今回のウォーキングは、世界遺産となった「五箇山合掌造りの菅沼集落」から「こきりこの里」までを約5Km歩くコースであった。
菅沼集落には合掌造りが9棟あり、約200年前からのものが多く、厳しい自然に対応する強固な造りとなっている、また、現在においても生活の場と生業の場を一つにしているのが特徴である。菅沼集落は山あいを流れる庄川のわずかな河岸段丘にあり、のどかで閑静な環境が今も残っている場所である。
ここの場所から、五箇山の代表的な合掌造りの家屋である村上家のある「こきりこの里」まで歩いた。計画では雪中行軍となる予定であったが、ここ最近暖かいため、雪もなくスムーズに移動できた。村上家は420年ほど前(天正年間・・まだ織田信長が活躍していたころ)の建設されたと伝えられており、戦国時代の武家造りから書院造りに移行する過渡期の様子を示すなど、多くの古風、古式の遺構が残っている。村上家にて合掌造りの説明とともに、こきりこ踊り(竹を打ち鳴らし民謡を唄いながら平安・鎌倉・室町といった中世のおおらかな雅な様子を残す踊り)を鑑賞することができ、今回のウォーキングは素晴らしい1日であった。