「どうなる日本!政治・経済ここがポイント」というテーマで、2月22日に浜松商工会議所にて読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏の講演が行われた。非常に興味あるテーマであり、ホールには満員の約300人程が聴くことができた。特に印象に残ったのは、「政治を良くするために」について3つの要件の話であった。①政治の限界を知りながら、優先順位を決めて、一歩づつ行うこと ②政治家は謙虚でなければならない。(傲慢な態度をしてはいけない。) ③採算がとれないことは政治がやり、採算の取れることは企業がビジネスとしてやる。 つまり、「私を捨て、公のために尽くす」ことが政治であるということである。
また現在の政治が、できていないこととして3点を挙げた。①可能性のあることをやる(できないことは言わない)。 ②やるべきことを「きちん」とやる
(当たり前のことをあたりまえにやる)。 ③後継者を育てる(長い目で、後継者に不得意な分野を無くすように育成すること)。 上記の話は中小企業の経営者層についても言えることであり、経営者は謙虚であり、優先順位を決めてやるべきことを「きちん」と行い、後継者を育成せることが大切であるとつくづく思わされた。
最後に、政治・経済とは離れるが、橋本氏の母親がいつも言われていた「3つの教え」を話された。①何事にも全力で当たる。 ②傲慢になってはいけない(謙虚であること)。 ③人を嫌いにならないこと(他人の良いところを見つけ出す)。 これらの言葉は人生の戒めであり、人生を豊かにするための教えであると思った。
今回の講演は、テーマとはちょっとズレた話もあったが、講演内容は非常に良かったので、聴衆からの大きな拍手が鳴り響いた。